接触冷感と通気性は違う|夏に快適な素材選びの考え方

接触冷感と通気性は違う|夏に快適な素材選びの考え方

暑い季節になると、「接触冷感」という言葉を目にする機会が増えます。

店頭やオンラインショップでも、ひんやりとした着心地を特徴とする商品が数多く並びます。しかし実際に着てみると、「最初は冷たく感じたけれど、しばらくすると暑くなった」という経験をしたことがある方もいるのではないでしょうか。

その理由の一つが、「接触冷感」と「通気性」が異なる機能だからです。

どちらも夏の快適さに関係する言葉ですが、その役割は大きく異なります。

今回は、接触冷感と通気性の違いについて整理しながら、暑い季節の素材選びについて考えてみたいと思います。

 


接触冷感とは何か

 

接触冷感とは、肌が生地に触れた瞬間に冷たく感じる性質のことです。

人の肌には熱があります。冷たい生地に触れると、その熱が生地へ移動します。この熱移動が大きいほど、私たちは「ひんやりしている」と感じます。

接触冷感素材は、この熱移動が起こりやすいよう設計されています。そのため、袖を通した瞬間や座った瞬間などに冷たさを感じることができます。

ただし、この冷たさは「触れた瞬間」の感覚です。

冷たさが永続的に続くわけではなく、時間の経過とともに肌と生地の温度差が小さくなると、その感覚も弱くなります。

 


通気性とは何か

 

一方で、通気性は空気の通りやすさを表します。

生地の中を空気が通ることで、身体から発生する熱や湿気を外へ逃がしやすくなります。夏場の不快感の多くは、気温そのものよりも、汗による湿気や蒸れによって生まれます。

そのため、通気性が高い素材は、身体の周囲に熱や湿気をため込みにくく、長時間着用した際の快適さにつながります。

接触冷感が「触れた瞬間」の機能だとすると、通気性は「着続けるため」の機能と言えるかもしれません。

 


なぜ接触冷感なのに暑く感じることがあるのか

 

接触冷感素材を着ていても、暑さを感じることがあります。

その理由は、接触冷感と通気性が必ずしも同じではないからです。

例えば、接触冷感性能が高くても、生地の構造によっては空気の通りが少なく、熱や湿気がこもりやすい場合があります。着た瞬間はひんやりしていても、汗をかき始めると蒸れを感じることがあります。

逆に、触れた瞬間の冷たさはそれほど強くなくても、通気性や吸湿性に優れた素材は、長時間着用しても快適に感じられることがあります。

特に日本の夏は高温多湿です。瞬間的な冷たさだけでなく、汗や湿気とどう付き合うかも重要になります。

 

 

夏に快適な素材選びで大切なこと

 

夏の素材選びでは、接触冷感だけを見るのではなく、複数の要素を合わせて考えることが大切です。

例えば、

・通気性

・吸湿性

・速乾性

・肌離れの良さ

・軽さ

などです。

これらの要素が組み合わさることで、暑い日でも快適に過ごしやすくなります。

冷たく感じるかどうかだけではなく、「長時間着ていて心地よいか」という視点で素材を見ると、選び方も変わってきます。

 

 

Peparが素材選びで大切にしていること

 

私たちは素材を選ぶ際、瞬間的な機能だけでなく、日常の中での着心地を大切にしています。

着た瞬間だけではなく、移動中や仕事中、家で過ごす時間まで含めて快適であること。

そのために、通気性や肌離れの良さ、軽さといった要素を重視しています。

Peparで使用している植物由来の紙糸も、その考え方から選んでいる素材の一つです。

流行や機能だけを追うのではなく、毎日の生活の中で自然と手に取りたくなる服であること。

それが私たちの考える素材選びの基準です。

 

 

接触冷感と通気性は、どちらも夏の快適さに関係する機能ですが、その役割は異なります。

接触冷感は触れた瞬間の冷たさ。

通気性は着続ける中での快適さ。

どちらか一方ではなく、両方を含めた素材選びが大切です。

暑い季節の服選びでは、「ひんやりするか」だけでなく、「長時間心地よく過ごせるか」という視点も意識してみてはいかがでしょうか。

 

 

夏の素材選びについて、こちらの記事もご覧ください。

▶流行を追わないという選択について

▶和紙素材とはどんな素材なのか

▶色が与える印象について

 

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