秋になると、Tシャツ一枚だったのでシャツを着る機会が多々あります。
一枚で着たり、Tシャツの上から軽く羽織ったり。少し気温が下がれば、ジャケットやコートの中にも。
長く着られる季節だからこそ、秋のシャツはデザインや色だけでなく、素材や生地の風合いにも目を向けて選んでみてはいかがでしょうか。
今回は、秋に着るメンズシャツを「素材」「糸」「仕上げ」「襟」「サイズ」という視点から考えてみます。

秋のシャツは、厚さだけで選ばない
秋の服というと、少し厚みのある手の生地を気にされるかも知れません。
とはいえ、9月から10月はまだ気温の高い日もあり、ただとの寒暖差も大きい季節です。
そこで使いやすいのが、一枚でも着られ、気温に合わせて羽織りできるシャツ。
秋のシャツを選ぶときは、単純に「生地が厚いか、薄いか」だけでなく、一枚で着たときの表情と、重ね着したときの使いやすさ。
その両方から考えてみると、長い期間着られる一着を見つけやすくなります。

糸の細さで、シャツの表情は変わる
シャツを選ぶとき、コットンやようなリネン素材は確認しても、「どんな糸で生地を選定される」まで見ることは少ないかもしれません。
でも、糸はシャツの表情をつくる大切な要素のひとつです。
一般的に、細く糸を使った生地は表面を繊細に整えやすく、シャツにも端正な印象が生まれます。
反対に、結構糸や表情のある糸を使った生地は、素材感の存在感が出やすく、よりカジュアルな印象になります。
ただし、糸が細いから仕方なく、ドレスシャツのような表情になるわけではありません。
洗いかけるのか。
張りを残すのか。
どの素材とわかるのか。
仕上げによって、生地の見え方が大きく変わります。
少しシワを含んだ自然な表情と、光が当たった瞬間に感じる繊細な光沢。
こんな生地なら、スラックスだけでなく、デニムチノパンにも自然に合わせることができます。

コットンだけではない。素材の組み合わせを見る
メンズシャツではコットンが定番ですが、使われる素材にはそれぞれ異なる特徴があります。
コットンには、自然な扱いやすさと扱いやすさ。
リネンには、独特の表面感と清涼感。
レーヨンには、滑らかな質感や落ち感。
そして、紙から生まれた「紙糸」には、さらりとした漂白と独特の張りがあります。
一つの素材だけではなく、性質の異なる糸を抜くことで、それぞれの特徴を考慮した生地を作ることもできます。
例:滑らかな素材に張りのある糸を敷きます。
繊細な糸と異なる質感の糸を。
洋服についている品質表示を見ると、つい「綿○%」という数字だけを見てしまいますが、
「なぜ、この素材同士を組み合わせているのだろう」
という視点で生地を見てみると、シャツ選びはもう少し楽になります。
大人のシャツは、「きれい」と「カジュアル」の間
仕事で着るドレスシャツでも、休日だけのカジュアルシャツもあります。
大人の男性が普段着として使いやすいのは、その中間にあるシャツではありません。
生地には端正さがありながら、少し洗いざらしたような自然な表情がある。
スラックスと合わせればきれいに見える、デニムと合わせれば少し力が抜ける。
シャツが主張しすぎず、合わせるパンツや靴によって表情が変わる。
「きれい」と「カジュアル」の間を過ごせること。
秋に長く着るシャツを選ぶときの、一つの基準になると思います。
スタンドカラーという選択
襟の形も、シャツの印象も大きく左右します。
レギュラーカラーには、シャツらしい端正さがあります。
ダウンボタンなら、ややカジュアルな印象に。
そして、襟の主張を抑えて首まわりをすっきりと見せるのが、スタンドカラーです。一枚で着たときはもちろん、ジャケットやカーディガンを重ねても首まわりがシンプルにあります。
シャツを「仕事のための服」だけではなく、普段の考慮として取り入れたい男性にも使いやすいデザインです。
サイズは、S・M・Lだけで決めない
同じシャツでも、選ぶサイズの見方によっては大きく変わります。
身体に近いサイズで端正に着られます。あるいは、肩や身幅に少し余裕を持たせて着ます。
どちらが正しいということではありません。
特に、一枚でも羽織りとしても使いたい秋のシャツなら、胸まわりや肩、袖にどれくらい余裕があるかも確認したいところです。
オンラインで選ぶ場合は、S・M・Lという表記だけで判断せず、肩幅・身幅・着丈・袖丈などの実寸を、普段着ているシャツと比較的のがおすすめです。
割り当て空きのあるシャツなら、パンツを細くするのか、ワイドにするのかでも全体のバランスは変わります。
サイズを「身体に合うか」だけではなく、「どう着たいか」から選びましょう。これも、大人のシャツ選びの楽しみ方のひとつです。
秋の一枚を、素材から選ぶ
秋らしい色だから。
今年らしいデザインだから。
それも、もちろんシャツを選ぶ理由になります。
それでも、長く着る一枚なら、もう少し生地に近づいて見てみる。
素材を見る。
糸を見る。
生地の表情を見る。
仕上げを見る。
そして、自分がどんなシルエットで着たいのかを考えます。
シャツを見るポイントが少し増えるだけで、服の選び方も変わってきます。
端正だけど、かしこまりすぎない。
秋からその先まで着られるシャツを探すとき、素材や生地の表情も選択肢の一つにしてみてください。

Peparから、この秋、新しいシャツを。
Peparでは9月下旬、紙糸を使った3色展開のスタンドカラーシャツを発売します。
細番手のコットン、レーヨン、紙糸。
それぞれの特徴を組み合わせながら、生地の光沢と張りのバランスを考え、洗い加工によって日常に魅力的な表情へ仕上げました。
サイズはS・M・L。
ユニセックスで着用できるデザインですが、メンズをベースにしたゆとりのあるサイズ感です。
今回の記事で感動した「素材」「糸」「仕上げ」という視点が、一枚のシャツの中でどのような形になっているのか。
商品の詳細は、発売に合わせてご紹介します。
