2025年の今、ローファーが世界的なトレンドとして再び脚光を浴びています。クラシックな装いに欠かせないペニーローファーから、スニーカーの快適性を取り入れた“スノーファー(snoafer)”まで、その種類と魅力はかつてないほど広がっています。装いに品格を加えるこのシューズは、年齢やスタイルを問わず支持を集めており、トラッド回帰の流れとともにその人気は高まるばかりです。
今回はいま注目されているローファーの歴史と進化についてご紹介したいと思います。
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■ ローファーのルーツとファッション史における位置づけ
ローファーの起源は1920年代にまでさかのぼります。ロンドンの靴職人が国王ジョージ6世のために製作したスリップオンシューズが原型とされ、その後ノルウェーで誕生した「Aurlandシューズ」がアメリカに渡り、1936年にはG.H. Bass社が「Weejuns(ウィージューン)」として商品化。学生たちが飾りのスリットに1セント硬貨(ペニー)を差し込んだことから「ペニーローファー」と呼ばれるようになりました。

1950年代にはグッチがホースビット付きローファーを発表。重厚感のある金具をあしらったこのモデルは、エリート層やビジネスパーソンの定番アイテムとなり、1970年代にはウォール街のユニフォームとしても定着。1980〜90年代にはアイビールックやプレップスタイルの浸透とともに、大学生や若者の間でも広く普及しました。

一度はカジュアルシーンから遠ざかったものの、2010年代後半にグッチのバックレス型「Princetown」が話題となり、再びファッションの主役に返り咲いたローファー。現在ではクラシックなデザインにとどまらず、履きやすさや素材感、遊び心を加えたスタイルへと進化を遂げています。
■ 2025年、ローファーが“今”の気分に合う理由
ローファー人気の再燃は、ストリートからハイブランド、そしてスニーカーカルチャーに至るまで、あらゆる層に支持されていることが背景にあります。FashionSnapの記事でも取り上げられている通り、アメリカやヨーロッパ、日本など各国で売り切れが続出し、特に若い世代のファッション感度の高い層を中心に浸透しています。
注目すべきは「snoafer」と呼ばれる新ジャンルの存在です。スニーカーのような履き心地と、ローファーの上品な見た目を融合したこのハイブリッドシューズは、New BalanceやHoka、Puma、Converseといったスポーツブランドからも登場し、StockXでの検索数が前年比で数千%増を記録したモデルも。快適性を重視しながらも、“きちんと見える”足元を求める今のニーズに応えた存在といえるでしょう。


一方で、グッチやTod’sのホースビットローファーや、G.H. Bassのペニーローファーといった王道モデルも引き続き人気を保っており、特にジェンダーレスな装いを求める中でその汎用性が再評価されています。ビビッドカラーやスクエアトゥ、柔らかなソフトレザーなど、現代的なアレンジが加えられたクラシックモデルも多数登場しています。
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■ 静かな贅沢、“Quiet Luxury”としてのローファー
今季のローファーを語る上で欠かせないキーワードが、“Quiet Luxury(静かな贅沢)”。
過剰なロゴや装飾ではなく、素材やシルエットの上質さで魅せるスタイルが、ファッション全体の潮流となっています。ローファーはまさにこの思想を体現する存在。シンプルで控えめながら、着こなしの格を上げてくれる名脇役です。
だからこそ、ローファーと合わせる服にもこだわりたいところ。自然素材の美しさと快適さを備えた【PEPAR】のアイテムなら、“静かな贅沢”という価値観と美しく調和し、ローファーの魅力を一層引き立ててくれます。
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例えば、やや短め丈のワイドパンツに、つややかなローファーを合わせれば、足元の重さがバランスよく全体を引き締め、知的で都会的なムードを演出。休日のカジュアルスタイルにも、オフィスカジュアルにも自在に活躍してくれるのが、ローファーの頼もしさです。
いかがでしたでしょうか。
トレンドとして再び注目を集めるローファーは、クラシックな魅力を残しながらも、デザインや機能性の面で着実に進化を遂げています。スニーカーのような快適さを備えた新型や、装飾や素材で遊び心を加えたモデルまで、今の気分に合う一足がきっと見つかるはずです。