【退任特集 第2部】恐れられ、愛された編集長 アナ・ウィンターの“素顔”

【退任特集 第2部】恐れられ、愛された編集長 アナ・ウィンターの“素顔”

「完璧主義」「冷酷」「妥協を許さない」。アナ・ウィンターの名前には、いつもそんな強い言葉がついて回ります。映画『プラダを着た悪魔』の影響もあり、多くの人が「怖い編集長」というイメージを持っているかもしれません。

しかし、実際にアナ・ウィンターと働いた人たちや、彼女の近くでキャリアを築いたデザイナーたちが語る言葉は、それだけではありません。今回は、ファッション界の“女帝”と呼ばれた彼女の、もう一つの素顔に迫ります。

 

アナ・ウィンター

 

完璧主義の裏にあった情熱と責任感

 

アナ・ウィンターのオフィスは、常に緊張感に包まれていたと言われています。締め切り厳守、妥協のない品質チェック、細部への徹底したこだわり。これは、単なる厳しさではなく、「最高のものだけを届ける」という強い責任感の現れでした。

 

VOGUEスタッフの一人はこう語っています。
「アナは怖い。でも、それ以上に仕事への誇りを持っている。あの厳しさの裏には、読者やクリエイターへの敬意があったんです。」


アナ・ウィンター


若手デザイナーへの支援と、未来へのまなざし

 

アナ・ウィンターは、若手デザイナーの発掘と育成にも力を入れてきました。実際、マーク・ジェイコブスプロエンザ スクーラークリストファー・ケインなど、今や世界的ブランドとなった多くのデザイナーたちが、キャリア初期にアナからの支援を受けています。

一般的に、彼女は気に入ったデザイナーのショーには積極的に顔を出し、雑誌やメディアで取り上げることで、ブランドの認知度向上に貢献してきたと言われています。

その背景には、「ファッション業界を未来につなげる」というアナの強い信念があったのです。

 

私たちPeparもまた、未来を意識したものづくりを大切にしています。和紙という自然素材を活かし、サステナブルな服作りに取り組むのは、次の世代により良い選択肢を残したいという思いからです。
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多様性への取り組みとファッションの進化

 

アナ・ウィンターは、近年とくに多様性の推進に力を入れてきました。モデルの人種・体型・ジェンダー表現に幅を持たせ、ファッションが限られた人のものではなく、誰もが楽しめるものへと進化させてきたのです。

この姿勢は、雑誌だけでなく、彼女が関わったイベントやプロジェクトにも色濃く表れています。たとえば、アメリカ版VOGUEの表紙に、アジア系・黒人・LGBTQ+コミュニティの人々が起用される機会が増えたのも、彼女の方針が背景にあります。

VOGUE

 


恐れられたリーダーは、同時に“信頼された存在”だった

 

もちろん、厳しい側面だけが語られることも多いアナ・ウィンターですが、長年彼女と働いてきた人々は、その厳しさがあったからこそ、世界最高峰のクオリティが保たれてきたと認めています。

ファッション界におけるリーダー像は、多様化しつつあります。しかし、アナ・ウィンターが体現してきた「揺るぎない美意識」と「未来への責任感」は、これからも業界に必要とされ続けるはずです。

 

 

次回、第3部では、アナ・ウィンターが残した名言や影響、そしてファッションの未来について考察します。

 

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