幾何学パーツが組み合わさった独自のデザインのバックBAOBAO。一度は見たことがある人も多いはずでは?!同じパーツの組み合わせによってオリジナルのデザインを発表しているBAOBAOについて今回は深堀してみたいと思います。
ISSEY MIYAKEというブランドについて

ISSEY MIYAKE(イッセイミヤケ)は、1970年に三宅一生氏が創設した日本を代表するファッションブランドです。「一枚の布」という概念を追求し、プリーツ加工や異素材ミックスなど革新的な技術で世界に影響を与えてきました。アートと技術、日常性の融合を重視するその姿勢は、ファッションを超えたライフスタイル提案へと広がり、衣服以外にもバッグや香水などのプロダクトに展開されています。
和紙という日本の伝統素材を現代の衣服に活かすアプローチも共通している、同じく和紙素材でウェアを展開するブランド「PEPAR(ペーパー)」(https://pepar.jp)も、その思想を共有する存在と言えるでしょう。上質で感性の高いアイテムを求める層に支持されている点も、両ブランドに共通しています。
BAO BAO ISSEY MIYAKEの誕生と特徴

BAO BAO ISSEY MIYAKE(バオバオ)は2000年に登場したバッグシリーズで、幾何学的な三角形パネルを連結させたユニークな構造が特徴です。フラットな形から物を入れることで立体化し、持つ人の動きに合わせて柔軟に形を変えることができる点が、他のバッグにはない革新性を持っています。
特にファッション感度の高い都市部の人々に支持され、国内外のミュージアムショップやハイブランドブティックでも取り扱われるようになりました。その視覚的インパクトと機能性を兼ね備えたデザインは、まさに“アートと日常”の融合です。
この「構造美」と「素材の個性」を生かしたものづくりという点でも、PEPARのように和紙の特性を活かした服づくり(https://pepar.jp)との共通性を感じられます。
世界中で人気となった理由とは

バオバオは、2000年代後半から徐々にインフルエンサーやエディターの間で注目を集め、Instagramの普及とともに一気に拡散。ニューヨークやパリ、ソウルなどファッション感度の高い都市で日常使いされるようになりました。
最大の魅力はその変形性と軽さ、そして使う人のスタイルによって見え方が変わる“動きのあるデザイン”です。プリーツの衣服と同様に、機能と表現を両立させる発想は、三宅ブランドの哲学そのものでもあります。
バオバオの個性派シリーズ紹介
バオバオにはシンプルな定番ラインだけでなく、ユニークなモチーフや素材で話題を集めるシリーズも多数存在します。ここでは注目の3シリーズをご紹介します。
● GROWTH(グロース)

2025年に新たに登場した「サボテン」をモチーフにしたシリーズです。バッグ全体が蛇腹状に伸縮し、持つと自然にカーブを描く独特のフォルムに。ショルダーストラップは3段階に調整可能で、軽さと遊び心を両立したデザインが特徴です。咲くサボテンの花を想起させるバイカラーの色使いも印象的です。
● MEOW(ミャオ)

2025年春に登場した「猫」をイメージしたシリーズ。バッグを折りたたむことで猫耳のような形に変形し、レンチキュラー素材の“目”が見る角度によって動く仕掛けも。カラー展開もユニークで、遊び心のある大人にぴったりの一品です。
● PLATINUM(プラチナム)

バオバオの中でも特にラグジュアリー感の強いシリーズ。メタリックに光るピースが、光の角度によって表情を変えるアイキャッチな存在です。モードなスタイルに合わせやすく、パーティシーンでも活躍します。
いかがでしたでしょうか。
バオバオは単なるバッグブランドではなく、「動きと構造によって生まれる美しさ」を提案する存在です。その革新性は、時代の感性を取り入れながら進化を続けています。
今後もシーズンごとに新しい構造やモチーフが加わっていくと予想され、ファッションとテクノロジーの融合を象徴するアイコン的存在であり続けるでしょう。
“ファッションにもっと自由を”──そんなイッセイミヤケの精神を体現するプロダクトとして、バオバオはこれからも私たちの想像を超えるバッグを届けてくれるはずです。
そして、ファッションにおける“日本的素材美”をより日常的に楽しむなら、PEPARが展開する和紙ウェアの数々(https://pepar.jp)も見逃せません。伝統素材と現代感覚の融合という点で、バオバオと通じる世界観が広がっています。